「インド洋給油継続は「対外公約」 安倍首相」(Iza!)
いつもの通り、私の所感です。いろいろ突っ込みどころ満載かもしれないけど、要は
『まともに仕事しろ!』>議員とか役人とか…
と言いたい訳です。論調としては、中辛くらいですね。
「Thank you for free oil!」
こう書かれたメッセージボードが米軍艦艇から発信され、それがニュースに流れて、「バカにしてる!」と怒りと論議を呼んだ事がありましたね。
それからいつの間にか、四回この「特別措置」法案は継続されてきたわけですが、本当に「「いつのまにか」な訳です…
メディアも特に大々的に取り上げず、相変わらず「free oil」は各国の艦船に送られて来た訳わけです。ここで「各国の」と書いてますが、半分以上がアメリカ艦隊へ、残り半分の半分はパキスタンとフランスへ)、それ以外が諸外国(欧米各国のみ。アジア圏、アフリカ圏は皆無)への「無料」で送られて来たそうです。他に給水活動もされていて、こちらは全部パキスタン宛。
→詳細資料はこちら「海上自衛隊|補給・輸送協力支援活動等の実績について」
ただしこの資料はあくまで回数、給油量のみの公表なので、実際に補給艦+護衛艦をインド洋まで送り込む費用、燃料調達費用などなどの実質経費は公表されていない(先日公表された発表で200億以上とかという数字がありましたが…未確認)。
が、とりあえず莫大な費用がかかっている事は確かでしょう。
これがどのように使われて来たのか、日本は「無料ガソリンスタンド」になるだけでその先は一切公表していませんし、そもそも公的に報告を受けているのかすらも分かりません。
世界随一の油田地帯で、何故か日本が「無料ガソリンスタンド」を設けているのか?
(これは重要な「国際協力」だそうですが、国際協力というより「欧米への協力」でしょう。実際対象国は欧米だし)
それは今回置いておくにしても、戦争というのは金が掛かります。艦艇を動かすにも莫大な費用が掛かる訳です。
自国で調達すれば、当然自己負担で費用はその国の財政を圧迫し、欧米諸国でただでさえ批判にさらされつつある「中東派兵」は困難になって行くでしょう。
当然、その最先峰のアメリカでも、です。そして、今は大統領選への運動が活発な時期、しかも「イラク戦争」への否定的意見が多数出て来ている時期。
ブッシュ大統領がそれで支持を落としている事は、あちこちで報道されていますね。ここで日本が「無料ガソリンスタンド」を廃業したらどうなるでしょう。
ただでさえ、原油高で費用がかさんでいる戦費がさらに拡大する訳で、借金が嵩んでそろそろかげりが出て来たアメリカ経済に大きな影響が出るでしょう。
反対派の声も高くなるでしょうし、ブッシュ大統領の決断自体への反対も声が大きくなるでしょう。
また、同様にパキスタンも同じでしょう。
軍人政治のパキスタンは、いろいろな問題を抱え、更に世界の反対を押し切って核をも開発した国です。そしてイスラム国でもあります。
「パキスタン(イスラム国、かつ欧米以外の国)がアフガン復興(テロ対策)に参加している事に意義がある」(=世界中がテロ対策に参加=キリスト教国だけじゃなくイスラム教国も宗教人種によらずに「テロとの戦い」に参加してるから我々は正義なんだよ)、その見返りとしてパキスタンはアメリカから大きな支援を受けています。
同様に日本からも。
そして、今、「日本から燃料貰えないなら、我が国は貧乏だから参加出来ないよ~」と言ってる訳です。
そうなると、大義名分が崩れちゃって、困るのは誰でしょう…
国際協力だから、止める訳にはいかない。
国際公約だから、止めるのは日本の国益に背く。
でもさ、公約って破られるものでしょ?(>ねえ、都知事及び議員さんいろいろ。etc)
国民への公約は破っても、他の国(=アメリカ)との約束は別なんでしょうか?
国際協力はもちろん重要でしょう。
テロ対策も重要です。
だけど、なんで日本が他国の軍隊の「無料ガソリンスタンド」にならないといけないのでしょうか?
他にも出来る事があるのではないでしょうか?
湾岸戦争の時、「日本は金だけ出して、派兵しない」と批判されましたが、金だすだけ良いじゃん、と思ったのは私だけでしょうか?
このままずるずると日本は、「無料ガソリンスタンド」を出店し続けるのでしょうか?
もちろん、単純にそれが悪い訳では無いと思います。
ですが、出店するなら、出資者である国民へきちんと「これこれ掛かりました」と教えてほしい。
当然ですが、利用者たる国々も「こっからここまで行くのに使いました。でもって、そこでこういう活動してます」位は、報告するとか。
それすら無いとなると、まさに便利な洋上の「無料ガソリンスタンド」。こんな素敵なサービスは受けたく無いと言う国があったら、それこそ驚愕です。(私だって利用したいよ。今日日、ガソリンだって値上がる一方だしさ)
援助を受けて、その報告を全くしない(というかしたらヤバい)某北の国みたいですよ。
これでは、みんな納得できないのは当たり前でしょう。
そういう収支報告をきちんとして、その上でまずは『国民への公約』を守って、それから『国際公約』云々するのが、当たり前の感覚ではないでしょうか?
普通の一般市民である私はそう思うのですが、これは素人の浅知恵でしょうか?
でも、その一般市民が税金払ってる訳ですよ。(払わないで更に着服するのはお役人だけ、払わないのも一部の人だけ)
有識者の方々は、「バカ言ってら~」と仰るなら、素人向けにちゃんと説明してほしいなあ。普通の人でもちゃんと分かるようにさ。
それで、「ああ、そういう事なの!」と納得できれば、後は個人の主義主張はあれど、大抵の人は「それなら仕方ないか」と許容できるんじゃないかな。
その説明もなしに、いきなり『国際公約』だの『新法』だの『対米追従』だのなんだの言われても、普通の人にはなんだかさっぱりだよ。
「きちんと探せば、情報はいっぱいあるから、判断材料になるでしょう!」
と言われても、どの情報がどこまで正しいのか、そこのところも怪しいし、何が正しいのか(政治には正しいって無いと思うけど)、どこが私たちの生活に影響するのか、どうして賛成だったり、反対だったりなのか、分からない。判断できませんよ。
愚民に説明不要!
ってそれは、某北の国みたいだから、一応曲がりなりにも民主主義国家なら、止めてほしいなあ。
というわけで、継続するかしないか議論する前に、そこら辺をきっちりしてほしいなあ。
この際、「無料ガソリンスタンド」廃業して、「使途制限&使用明細提出義務付き格安ガソリンスタンド」とかにするとか?
とりあえず、いきなり降って沸いたこの議論。
それより先に、国民の不安の第一である、年金問題とか増税問題とか、国内の事、きっちりやってよ。
野党もさ、理想論と反対論と重箱の隅ツツキばっかりしてないで、きっちり必要な事、決めて『政治』してよ。
ついでに、マスコミもいい加減、益にもならないばか騒ぎから脱却して、必要な事を話題にしてよ。
「○○議員、また申告漏れ」って、そればっかり厭きた…。
要するにみんな申告漏れがあるって事なんでしょ?
ツツキどころがあるか無いかの差なんでしょ?
今更、政治家(というより政治屋?)でクリーンな人がいるだなんて、そんな事は誰も思ってないって。
大なり小なり、やり方とかの違いはあれど、みんななんかやってるんでしょ?
そうじゃないと『選挙活動に金が掛かって』、立候補すらできないんでしょ?
そんなのみんな分かってるから(政治と金問題なんて、リクルート問題、いやロッキード事件、いやもっと前?から言い尽くされている事じゃない。そのたんびにいつの間にかうにゃむにゃで終わらせちゃって、いつの間にか別の騒ぎに紛れて消しちゃうのもマスコミでしょ?)、先に進んでよ。
マジ、私ら一般庶民は困るんだよ。
年金貰えないかもとか、税金増えるかもとか、何やら働き方に対する規制が変わってパートとかも課税されちゃうかもとか、郵便料金安くなるかもとか、郵便局で銀行キャッシュカードの手数料安くなるのかなとか、銀行とか郵便局に預けているお金とか保険のお金とかどう変わるのかなとか、再チャレンジってナンカ普通の人にも良い事あるのかなあとか、サラリーマンの自殺問題とか労災とか過労によるうつ病患者増加とかなんか国で企業に対して対策あるいは規制を義務付けとかするのかなとか、いろいろ国内っていうか庶民の生活直結の問題山積みじゃん。
それ全部後回しにして、くだらない足の引っ張り合いっていう、ある意味と~っても楽な方向に逃げるのやめてよ。
真剣に庶民の生活の事、考えて、決めてよ。
引き延ばし続けて、一体良い事あるの?
足の引っ張り合いっていうか、子供みたいな事言い合う為に、高額な政治資金を税金から貰ってる訳じゃないでしょ?(出席してないとか、寝てるとかは論外。ホント寝てる人多いよね、国会って。そんなに居心地良い椅子なのかな?)