暑かった夏

まじめな話題というか、久々にニュース雑記です。
苦手な方は飛ばしてください。
今日、8月6日、64年前、世界で最初に実戦で原爆が使われた日。
以前に比べると、あまりこの日を考えるという事が行われなくなってきているのではないかと思えてなりません。
通常兵器でも破壊的な威力を持つものが、あの64年前と比べて多く作られていると言います。
核兵器というものは通常兵器とは段違いの破壊力を持つと同時に、何十年も先までも放射能汚染という被害をもたらし、何万という人に死に至るまでの苦痛をもたらすもの。
一瞬で亡くなる方、じわじわと放射能による火傷、被爆による急性白血病で数ヶ月、あるいは数年、数十年も続く苦しみの末に亡くなる方。今は症状が亡くても、明日には何かしらの症状が出るかもしれないという恐怖、自分だけではなく、子供や孫にまでいつか何かの影響が出るかもしれないという心痛、あの日から64年間ずっと苦しんでこられた方々がいらっしゃる。
こんな大きな恐怖と、孤独と、周囲の人々が次々と亡くなる苦痛に、自分が耐えきれるとは思えません。
自分はそんなに強くないです。
そんな事態が起こると考えただけで、心底肝が冷えます。怖いです。ただただ怖いです。
それだけに、今なお戦い続けておられる方々に畏敬の念を抱きます。
「自分だったら…」という小さな想像を真摯に巡らせば、「大局的にはそれは致し方ない事なのだ」などと口先だけの言葉を乗せる事ができる人がいるでしょうか。
戦い続けておられる方々、政治的な問題ではなく、人道的な、人としての戦いに反論できる人が、本当にいるのでしょうか。
これらの兵器を作り続ける、持ち続ける事を選択した人々は、「自分だったら…」あるいは「自分の身の回りの人にそんな事が起こったら…」と考えたことがあるのでしょうか。
今日、この日、そして来る8月9日、世界が不安定に揺れ、日本も揺れているこの時、改めて、「核兵器」という世界を破滅に陥れる危険性を、もう一度考え直す事が大切ではないでしょうか。
「もし自分だったら…」と考え、あの暑かったという夏に思いを巡らせる、5分だけでもそんな時間を持つのは難しいことではないのではないでしょうか。
オバマ大統領の宣言は大変意味あることですが、「原爆が戦争を終わらせた」と公言している国がその宣言をどこまで現実のものに近づけることができるのか。
これからのオバマ大統領と、最大の核保有国であるアメリカの行動を冷静に見ていくこと。
そして、何より「唯一の被爆国」である私たちの国である日本がどう行動すべきなのか、どう行動するのか、この先を冷静に考える事ができたらと、そう思います。

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