ゆらぎの癒し効果

大昔、扇風機でも大流行(?)した1/fの話をTVでやってました。
人が心地よいと感じる自然の様々な波には、この1/fという特徴が多く見られるのです。
1/fはカオス現象の一つの事象でもありますが、これ自体が独立して研究されています。特に家電などでは、多くの機器に実際に取り入れられていて、「ゆらぎ効果」と唄った製品を良く見かけるかと思います。
暖房機器、冷房機器など温度調節機器には、すっかりなじみのものになってるかと思います。
私自身も一時期この分野の研究をしていたことがあって、TVで紹介されていた1/fの特徴を持つ音楽を流す機器などの研究をしたりしたことがありました。
なかなか面白いのは確かです。
日本人の繊細な感性だけがそれを心地よいと感じる、というような結論になってましたが、それはあまりに結論が早すぎ?とか思いましたが…
取材を受けていた欧米人は「いらいらする」とか言ってましたが、サンプル数は幾つくらいなのでしょうね…。某あるあるじゃないですけど、TVの話はどうも信用できない時代です。
そして、肝心の紹介されていた音、「江戸風鈴」「こおろぎ」などの音は全く私には聞こえませんでした。
まあ、あれらはすべて高音なので、当然なのですが…
「鈴虫」の音も、鶯の声も聞こえないワタシですが、1/fのゆらぎは確かに心地よいと思います。それって日本人だからとはとても思えないんだけどねえ…
ところで、こんなワタシに鶯の声が聞こえないのは、「集中力がないからだ」と言った人がいます。
ワタクシの父です。
高音波長全滅で全く聞こえない感音性難聴(幼少時からですけど、顕著になったのは大学時代以降、それ以前は「人の話をきちんと聞かない」とか怒られたけど、まともに聴音検査したことなかったので…)なのは、ワタシが根性ないからなったの?「原因不明」と言われたけど、遺伝と幼少時のしょう紅熱と、中耳炎の繰り返しが、半分くらいの原因だろうとも言われました。
(学校で行う聴音検査でははなから「あ、ワタシ、全部聞こえないですから」と言ってから部屋に入ってましたけど)
だからって、親を責めてもしょうがないけどさ。
(現時点で小さい子供を持ってる人は、どうぞ気をつけてあげてください。小さい頃に治療すると治ることもあるようです)
根性とか集中力とか努力でなんとかなると思う人、時代…
もちろん、それでなんとかなる場合もあるでしょう。
だけど、それがどんなに相手を傷つけるか。
それを求めることが、そんなにすばらしいの?
「どうして聞こうとしないんだ、こんなに心配してるのに、話をきちんと聞かないっ!」と言って怒る人。
「聞かないんじゃなくて、聞こえないのっ!」というワタシ。
「そんなに無視して、人を傷つけて楽しいかっ!」という人。
ああ、この人は永遠にワタシを理解してくれないんだと、最近、ようやく思い切ることができるようになりました。
(まだまだ中途半端だけどね…)
「強くあること」「正しくあること」「美しくあること」がそんなに、人として大切なのでしょうか。
「弱くて」「正しくなくて」「醜い」面のある人は、生きてる価値なし?
生まれてきたら、生きていかないとしょうがないんだけど、その生を作り出してくれた両親に否定されると、もうどうしようもないのか、と思います。
どうあっても、「強くも」「正しくも」「美しく」もなれない人もいると思うんだけど、そういう人はどうすれば良いんでしょうね…
暗い話題ですんません…
でもさ、なんとかなるって、しようとする努力もすばらしいけど、それでもどうしようもないものはどうしようもないし、努力できない人もいるということも気づいて欲しいと思います。
※新聞で「ただのりから自立へ」という記事が載ってましたね。
生活保護を受けてるほうがきちんと働くより収入が多くて、楽に暮らせるそうです。なので、空しくなって、また保護を受けるようになるそうです。
「自立しない」人と「自立できない」人、給食費の問題でも「払わない」人と「払えない」人があるそうです。給食費の問題は論外とも思うけど、「自立」に関しては、難しいですよね。どこで判断するんだろう…

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